【ワシントン時事】米首都ワシントン中心部は19日、トランプ氏の大統領就任式を翌日に控え、一部の地下鉄駅や周辺道路が封鎖されるなど厳戒態勢に入った。ただ、悪天候を理由に式典の屋内実施が急きょ決まった影響で、就任式観覧のため駆け付けた支持者や、現地で警戒に当たる警官らには戸惑いも見られた。
19日にトランプ氏が大規模集会を開いたアリーナは20日も支持者に開放され、就任宣誓の模様が生中継される。その後、トランプ氏自身が駆け付けて屋内パレードを行う予定で、会場一帯には高さ2メートルほどのフェンスが設置され、パトカーや大型車が道をふさぐなど、さながら「要塞(ようさい)化」の様相を呈した。
厳しい寒さが予想されたことから、トランプ氏は17日、就任式を屋内開催に変更すると発表。式典会場に入ることのできる人数は、大幅に制約されることになった。
東部ペンシルベニア州から来たソニア・サルクさん(60)は、式典の観覧チケットを持っていたが、19日時点でも代替の案内を受けていない。「トランプ氏の健康が第一。でも、20日の予定はまだ決まっていない」と困惑した様子。アリーナ前に配備された警官も「20日の詳しいことは分からない」と申し訳なさそうに話した。
[時事通信社]