自民党の森山裕幹事長は22日、時事通信などのインタビューに応じた。選択的夫婦別姓制度に関する法案が国会で採決される場合、所属議員の賛否を縛る党議拘束が必要との考えを示した。
―24日召集の通常国会にどう臨むか。
2025年度予算案には、成長と分配の好循環を実現し、国民の安心・安全を守り抜くために必要な政策が盛り込まれている。着実に成立させることが大事だ。比較第1党として(与野党の)幅広い合意が得られるように努めていく。
―「年収103万円の壁」見直しの結論を出す時期は。
急がないといけない。そうしないとなかなか予算審議も進まない。
―選択的夫婦別姓導入についての考えは。
世論の動向を見ても(賛成、反対の)2択なのか、(旧姓使用の拡大も含む)3択なのかで大きく違う。国民の気持ちもよく考えておかないといけない。
―党内議論をどう進めるのか。
わが党は「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム」で検討を進めることになっており、まずはその議論を見守りたい。わが国の歴史、国の形などを考えると、党議拘束を外すことには慎重であるべきだ。
―夏の参院選にどう臨むのか。
世界では政治情勢が不安定になっており、内向きの姿勢が強くなってきている。こうした中で安定した政治を実現し、国民の安心・安全を守り抜かなければならない。
―参院選に合わせて衆院選も行う「同日選」の可能性は。
(衆院)解散は首相の専権事項だ。ただ、衆院は常在戦場であることは常に心しておかなければいけない。
―東京都議会の自民会派の政治資金パーティー収入不記載問題については。
まずは都連が対応する。迷惑をかけていることは十分承知している。そのことについての対応は考えていく。
[時事通信社]