長野市のJR長野駅前で男女3人が刺され1人が死亡した事件から一夜明けた23日、現場には献花台が設けられ、続々と花を供える人が訪れた。「本当に切ない」などと犠牲者を悼み、早期解決を願った。
献花台は、JR東日本や同市などが現場の同駅善光寺口付近に設置。通勤で駅を利用している同市の女性会社員(52)は「本当に切ないし無念だと思う」と目に涙を浮かべて花をささげた。同市の専門学校生の男性(20)は静かに手を合わせ、「普段通る場所だが、いつもより周りを警戒した」と不安がった。
亡くなった会社員丸山浩由さん(49)とかつて共にPTAで活動した同市の会社役員の男性(55)は「ニュースで名前を見てショックだった。早く解決することを心から願う」と話した。
長野駅から約700メートル離れた同市立鍋屋田小学校は朝から対応に追われた。市教育委員会からの連絡に従い、児童にはできるだけ保護者と一緒に登校してもらった。車で送迎する保護者も目立ち、不安で休む児童もいた。
下校を見守ったPTA会長の男性(45)は「子どもたちが早く安心して学校に来られるようになってほしい」と語った。
駅周辺では、朝から長野県警の警察官がビラを配り情報提供を求めた。事件が発生した時間帯に合わせ、夕方からは警察官を増員。逃走した男の画像を貼ったプラカードも掲げていた。
[時事通信社]