江藤拓農林水産相は24日の閣議後記者会見で、コメの調達競争が業者の間で過熱していることを受け、政府の備蓄米を買い戻し条件付きで集荷業者に販売できるように準備を進める考えを明らかにした。コメの価格高騰が新米の流通後も続く中、政府備蓄米の放出を不作時などに限定してきた運用方針を事実上修正し、活用範囲を広げる。31日に開く審議会に諮った上で、販売する時期や数量などを検討する。
政府備蓄米は、価格変動対策としては放出できないため、買い戻し条件付きで販売できるようにする。江藤氏は「価格を国がコントロールすることは王道ではない。価格は市場で決まるべきものだ」と述べ、原則は堅持する考えを示した。
[時事通信社]