【ワシントン、エルサレム時事】米ホワイトハウスは26日、イスラエルとレバノン両政府の合意が2月18日まで延長されると発表した。バイデン前政権下で交わされたレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの停戦合意を指すとみられる。
停戦合意で定められたレバノン南部からのイスラエル軍の撤退は26日早朝、履行期限を迎えていた。だが、イスラエル軍は期限後も駐留を継続していた。
レバノン保健省などによると、南部で26日に起きたイスラエル軍の発砲で、同日夜までに住民ら22人の死亡が確認された。駐留を続けたイスラエル軍と、別の地域から南部の集落に戻ろうとした住民らとの間で混乱が生じた。
この発砲について、イスラエル軍は部隊に接近した人々に警告射撃を行ったと説明。ヒズボラの旗を掲げた車両1台が部隊の活動地域に近づいたとして、「ヒズボラが南部に戻ろうとしている」と主張した。
[時事通信社]