大阪府の吉村洋文知事は28日、大阪市で開かれた内外情勢調査会で講演した。4月に開幕する2025年大阪・関西万博について「圧倒的な超非日常空間がそこにある。素晴らしい未来を次の世代につなげるきっかけになる」と述べ、来場を呼び掛けた。
万博を巡っては、会場建設費の上振れで公費負担が増大したことが批判を浴びた。吉村氏は「開かれれば経済的には成功。投資の額に対して経済効果は3兆円だ」と強調。その上で、「新たな挑戦をしようとすると批判ばかり。それで日本は本当に成長するのか」と訴えた。
吉村氏はまた、参加国のパビリオンで最新の技術が展示されるとアピール。「(日本は)科学技術立国だと思い込んでいたが、韓国や中国に追い付かれていると気付かされるかもしれない。現在地を確認して新たな船出をすればいい」と語った。
[時事通信社]