防衛省は29日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設で、大浦湾側の軟弱地盤改良工事のため、海底にくいを打ち込む作業に着手した。
辺野古沖で同日午後、作業船が海中にパイプを下す様子が確認された。「サンド・ドレーン工法」と呼ばれるもので、海底に打ち込んだ金属製のパイプに砂を入れて「砂くい」をつくる。
防衛省は昨年12月、地盤強化のために海底に砂をまく作業を開始。今後、他の工法と合わせて約7万1000本のくいを打ち込む計画で、計4年ほどかかる見通しだ。
橘慶一郎官房副長官は29日の記者会見で、「普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、基地負担の軽減を図るため、引き続き全力で取り組んでいく」と語った。
[時事通信社]