【ワシントン時事】トランプ米政権の商務長官候補のハワード・ラトニック氏は29日、上院委員会の公聴会に出席した。トランプ大統領が打ち出したメキシコ、カナダへの25%の関税について、不法移民や合成麻薬の「対策を実行すれば、関税は課されないだろう」と話し、発動回避は可能との見解を表明した。不公正な貿易慣行の是正にも取り組む考えを示した。
ラトニック氏は、両国への関税を不法移民対策など国内政策の一環と位置付け、「通常の関税」とは異なると説明した。
各国の不公正な貿易慣行も問題視。「高関税や非関税障壁、補助金があり、米国はひどい扱いを受けている」と述べ、関税を活用し、是正する必要性を強調した。その際、品目を絞らず「広範な関税を課すことが望ましい」とし、国や地域によって税率を変える手法を示唆した。
[時事通信社]