自民党派閥裏金事件に関する参院政治倫理審査会の審査が31日、開かれた。旧安倍派の末松信介、高橋はるみ両氏が公開で弁明。末松氏は政治資金収支報告書の不記載について、派閥事務局からの指示で、「違法性はないと信じ切っていた」と強調。政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバック(還流)の仕組みは2023年末に報道されるまで把握していなかったと釈明した。
18年から5年間の不記載額は、末松氏が584万円、高橋氏が22万円。野党は17年以前の不記載額をただしたが、末松氏は資料を処分したことを理由に答えなかった。
高橋氏は「派閥事務局とのやりとりの中で記載しなくてよいと秘書が受け止めていた。猛省している」と陳謝した。
[時事通信社]