総務省が31日発表した1月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が108.7と、前年同月比2.5%上昇した。プラスは41カ月連続で、伸び率は3カ月続けて拡大。米類は70.7%上昇し、4カ月連続で過去最大の伸び率を記録した。
生鮮食品を除く食料は4.7%プラス。米類は、生産コストが膨らみ、需給も引き締まっていることから、大幅上昇が続いた。キャベツの上昇率が約3倍に高騰した影響などから生鮮食品は23.8%のプラス。04年11月以来の上昇率となった。
ガソリン代は5.3%の上昇。政府の補助金縮小が響いた。一方、資源価格の下落を背景に、都市ガス代や電気代の上昇率はやや縮小。エネルギー全体の伸びは13.3%(前月は13.5%)だった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.4%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.9%それぞれ上昇した。
東京都区部の指数は2月21日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。
[時事通信社]