米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は30日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに派兵されていた北朝鮮兵が前線から姿を消したと伝えた。「約2週間目撃されていない」といい、混乱や兵力損失が背景にあるとのウクライナ当局者の証言を紹介している。
北朝鮮はロシアに1万人以上の兵士を派遣したとされる。ウクライナ軍との交戦で死傷者が増加して前線から一時撤退したという見方は、英スカイニューズが1月下旬に報じたばかり。
約3割が死傷したとされる中、北朝鮮が近く増派に踏み切るとの観測は根強い。同紙も米当局者の話として、今回の撤退は恒久的なものではなく、後方での追加訓練の後に前線に戻る可能性を指摘した。
[時事通信社]