【ワシントン時事】米商務省が31日発表した2024年12月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.6%上昇と、伸びが前月(2.4%上昇)から拡大し、3カ月連続で加速した。市場予想と同水準。景気や雇用情勢が堅調さを保つ中、インフレ鈍化に進展が見られない状況だ。
価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.8%と、3カ月連続で変わらず。いずれも連邦準備制度理事会(FRB)の物価目標である2%を上回った。
項目別では、耐久財の下落に圧迫され、モノは前年同月比で横ばい。一方、人件費の影響が大きいサービス価格は3.8%上昇し、全体を押し上げた。
FRBは昨年9月以降、金融緩和を進め、利下げ幅は計1%に達した。ただ、インフレの根強さを踏まえ、29日の金融政策会合では4会合ぶりに金利を据え置き。当面は現行の年4.25~4.50%で維持し、物価動向を見極める方針だ。
[時事通信社]