【ニューヨーク時事】国連は31日、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部で激化する政府軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」の衝突により、少なくとも700人が死亡し、2800人が負傷したと明らかにした。M23は攻勢を強めており、犠牲者はさらに増える恐れがある。
世界保健機関(WHO)がコンゴ政府と協力し、東部の主要都市ゴマでの被害状況を調査した。記者会見した国連のラクロワ事務次長(平和活動担当)は、M23がゴマから南部の都市に向かって「かなり速いペースで進んでいる」と指摘。「より広範囲な地域紛争を引き起こす可能性がある」と警鐘を鳴らし、外交努力による回避を訴えた。
M23は隣国ルワンダ軍の支援を受けているとされる。ロイター通信は31日、フランスが近くルワンダ軍の撤退を求める国連安保理決議案を提出する意向だと報じた。
[時事通信社]