【カイロ時事】イスラム組織ハマスは31日、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意に基づき、人質の男性3人を2月1日に解放すると発表した。これに伴い、イスラエルは収監するパレスチナ人90人を釈放する予定。また、AFP通信は、ガザ最南部ラファの対エジプト境界の検問所が1日にも開放されると報じた。同検問所の開通は8カ月ぶりで、負傷者らの退避が始まるとみられる。
19日の停戦発効後、人質と囚人の交換は計3度実施された。ハマスは女性兵士ら15人を引き渡し、イスラエルは囚人400人を釈放した。
ハマス幹部は31日、AFPに対し、「イスラエルがラファ検問所の開放を許可したと仲介国から報告を受けた」と語った。停戦交渉と並行し、イスラエルと仲介国エジプトが開放に向けた協議を重ねていた。ロイター通信は、パレスチナ当局者らの話として、負傷したハマス戦闘員と民間人各50人と、学生ら100人がエジプトに退避するとの見通しを伝えた。
[時事通信社]