【ワシントン時事】トランプ米大統領は1日、国内で拘束した不法移民の強制送還に関し、南米ベネズエラが受け入れに同意したと発表した。ベネズエラ側が移送手段も提供するとしているが、具体的な開始時期や方法は不明だ。
グレネル米大統領特使(特別任務担当)は1月31日、ベネズエラの首都カラカスでマドゥロ大統領と会談。その後、同国で拘束されていた米国人6人を連れて帰国した。会談で不法移民の受け入れを巡っても話し合った可能性がある。
トランプ氏は1日、SNS上で「われわれは記録的な人数の不法移民を送還しており、全ての国が受け入れに同意した」と強調した。
国境管理や移民対策を重視するトランプ氏は大統領就任後、不法移民の取り締まりを強め、拘束した移民を出身国に強制送還している。政情や治安が不安定なベネズエラからは60万人を超える移民が米国に流入しているとされる。
[時事通信社]