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H3・5号機、打ち上げ成功=日本版GPS「みちびき」搭載―JAXA

時事通信 2025年2月2日 21時18分

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日午後5時半、測位衛星「みちびき6号」を搭載したH3ロケット5号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。みちびき6号は約30分後に予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 打ち上げ後の記者会見でJAXAの山川宏理事長は「成功事例を一つ重ねたことで、信頼性をさらに増すことができた。(4号機までと)大きく変わったものではないが、データをさらに蓄積できている」と話した。

 「みちびき」は数センチ単位の精密測位ができる日本版GPS(全地球測位システム)を実現する衛星。2010年に初号機が打ち上げられ、現在は4基体制で運用されている。

 スマートフォンなどの位置情報をはじめ、衛星測位が社会の重要インフラとなる中、政府は米国のGPSなどの補完を必要とせず、みちびきのみで常時測位を行える7基体制を25年度中に実現する計画で、将来的には11基体制を目指している。

 みちびき6号は、太陽電池パネルを広げた大きさが約19メートル、機体の重さは約1.9トン。開発費は、来年度中打ち上げの2基と合わせ計約1000億円。約半月後に高度約3万6000キロの静止軌道に到達し、機器チェックを経て約半年後に測位サービスを開始する。 

[時事通信社]

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