味の素は3日、中村茂雄執行役常務(57)が同日付で代表執行役社長に昇格する人事を発表した。藤江太郎社長(63)は代表権を持たない会長に就く。藤江氏は2022年4月に社長に就任したが、昨年12月に体調を崩し、回復に一定の期間が必要として、本人から辞任の申し出があった。
中村氏は半導体向けの電子材料事業を立ち上げ、20年以上同事業をけん引。同社で技術職出身の社長は初めて。記者会見で「常にシナジー創出を目指し、味の素グループの持続的な事業価値向上に尽力したい」と抱負を述べた。6月下旬に開催する株主総会を経て取締役に就任する。
[時事通信社]