米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は4日、システム開発の富士ソフトに対し実施中のTOB(株式公開買い付け)価格を1株9451円から9850円に引き上げると発表した。ファンドの米ベインキャピタルが提案するTOB価格9600円を上回る水準に設定し、争奪戦の決着を狙う。
KKRは富士ソフト側の賛同を得てTOBを実施しており、7日までとしていた期間を19日まで延長する。KKRは「公開買い付けの長期化に伴い、対象者(富士ソフト)の企業価値を毀損(きそん)する懸念も生じ得る」と説明した。
[時事通信社]