日本航空の男性機長2人が社内規定を超える量の飲酒をし、乗務した便の出発が約3時間遅れた問題で、国土交通省は4日、機長を180日間、副機長を210日間の航空業務停止とする行政処分を出した。2人は既に日航を諭旨解雇されている。
一方、日航は同日、赤坂祐二会長と鳥取三津子社長を減給30%(2カ月)とし、赤坂会長を安全対策の責任者「安全統括管理者」から解任するなど、役員8人の処分を正式決定したと発表した。
日航や国交省によると、機長と副機長は昨年12月1日のオーストラリア・メルボルン発成田行きの便に乗務予定だったが、前日に過度な飲酒をした。副機長は2018年にも乗務前にアルコールが検知されており、国交省はより重い処分が必要と判断した。
[時事通信社]