任天堂は4日、2025年3月期連結業績見通しを下方修正した。主力の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が計画を下回っており、純利益を2700億円(従来予想3000億円)に引き下げた。スイッチの通期販売目標も150万台減の1100万台とした。
売上高は1兆1900億円(同1兆2800億円)、営業利益は2800億円(同3600億円)の見通し。同社は昨年11月にも売上高と営業利益予想を下方修正している。
古川俊太郎社長はオンライン記者会見で「(発売から)8年目のハードとしては堅調と考えているが、計画に対して到達しなかった」と述べた。
24年4~12月期連結決算は減収減益。スイッチの販売台数が前年同期比30.6%減の954万台に落ち込んだほか、23年にヒットしたゲームソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の反動も受けた。
任天堂はスイッチの後継機「ニンテンドースイッチ2」を今年中に発売する予定で、詳細は4月2日に公開するとしている。古川社長は「需要を満たせる数量を用意することが最も重要だ」と強調した。
[時事通信社]