海外のオンラインカジノの賭け金など約42億円をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、神奈川県警組織犯罪分析課などは4日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで、会社役員の吉原秀明容疑者(44)=東京都文京区小石川=ら3人を逮捕した。同課は3人の認否を明らかにしていない。
同課によると、吉原容疑者らは計約500の銀行口座を管理し、頻繁に資金の流れを変えることで口座の凍結と摘発を回避。3人は決済代行グループで、賭け金の約4%と払戻金の約3%が3人の取り分だったという。
他に逮捕されたのは、会社役員の吉井一旗(53)=同区西片=と同社社員の高橋一幸(47)=同=両容疑者。
逮捕容疑は2024年6月17日~7月10日、海外のオンラインカジノの賭け金など合計約42億1700万円を管理する口座に入金させ、犯罪収益を隠匿した疑い。
吉原容疑者らは収益を不動産や暗号資産の購入などに充てていたとみられるほか、カジノの運営グループにも資金が渡っていたとみられ、同課などが資金の流れなどを調べる。
[時事通信社]