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メキシコへの関税、1カ月延期=カナダ、中国とも協議へ―トランプ米政権

時事通信 2025年2月4日 6時49分

 【ワシントン、サンパウロ時事】トランプ米大統領は3日、メキシコからの輸入品に対する関税発動を1カ月延期すると発表した。同日午前にメキシコのシェインバウム大統領と電話会談し、不法移民と合成麻薬フェンタニルの米国流入防止に向け、メキシコが米国との国境に1万人の人員を即座に派遣し、警備を強化することで合意した。両国の閣僚間で一段の対策強化を協議する。

 米政権は1日、不法移民と合成麻薬の流入が止まらないとして、4日からメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を、中国に10%の追加関税をそれぞれ課すことを決めていた。

 トランプ氏は3日午前、カナダのトルドー首相とも電話会談。同日午後に再協議を行った。ロイター通信によると、中国の習近平国家主席とも近く会談する。関税措置のほか、パナマ運河の管理を巡って議論する見通し。

 トランプ氏は記者団に「中国と『取引(ディール)』できなければ、関税率はさらに上がることになる」と話し、さらなる上乗せも視野に入れていると明らかにした。 

[時事通信社]

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