【パリ時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は3日、ジュネーブで開かれた会合で、トランプ米大統領がWHO脱退の理由として改革の欠如や、コロナ禍への対応での不手際を指摘したことに反論した。「WHOは抜本的で幅広い改革を実施してきた。健康を守り増進する多様な措置も講じた」と主張している。
トランプ氏は1月20日の就任時、WHO脱退を命じる大統領令に署名。中国を念頭に、WHOが「加盟国の不当な政治的影響」を受けたとも批判した。
これに対しテドロス氏は「WHOは公平で、全ての国に奉仕する」国連機関だと強調。使命に反するような加盟国の要求は拒否してきたと訴えた。
[時事通信社]