職場の異なるアルバイトや契約社員らが集まって賃上げを要求する「非正規春闘」が5日、スタートした。全国の28労働組合が参加する非正規春闘実行委員会は、10%以上の賃上げを求める方針で、正社員に比べ交渉力に乏しい非正規労働者の賃上げ実現を目指す。
「首都圏青年ユニオン」の尾林哲矢執行委員長は同日、東京都内で記者会見を開き、「非正規、未組織労働者の賃金底上げは最重要の社会的課題だ」と強調。同席した雑貨店販売員のパート女性も「店舗労働者こそが基幹的な労働者であるのに、冷遇され続けている」と訴えた。
加盟労組はすでに、回転ずしチェーン「スシロー」の運営会社などと交渉を開始。今後、それぞれの職場で要求の提出や交渉を本格化させ、回答内容によっては、3月以降のストライキも辞さない構え。
[時事通信社]