愛知県は5日、開発が中止された国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の試験機を「あいち航空ミュージアム」(同県豊山町)に展示すると発表した。
スペースジェットは三菱重工業が開発してきたが、2023年2月に撤退を表明。同社工場(同町)に残されていた試験機の貸与を県が申し入れていた。
展示されるのは20年1月に完成し、48時間の試験飛行を行った10号機(全長約36メートル、88席)。26年度後半の公開で、コックピットも見学できる予定。
大村秀章知事は記者会見し「戦後初の国産ジェット旅客機開発に挑戦した歴史を後世に伝え、航空機産業のさらなる発展につなげたい」と話した。
[時事通信社]