6日の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=151円台後半に急伸した。昨年12月中旬以来、約2カ月ぶりの円高水準。田村直樹日銀審議委員の発言を受けて日銀の追加利上げ観測が強まり、円買い・ドル売りが加速した。
田村氏は6日午前の講演で、利上げに関して「2025年度後半には少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが必要だ」と指摘。海外投資家を中心に、日銀が複数回の利上げに前向きとの見方が広がった。
その後は米雇用統計や日米首脳会談を控えた持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢となり、上げ幅を縮小した。午後5時現在は152円57~58銭と前日比75銭の円高・ドル安。
[時事通信社]