【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、金正恩朝鮮労働党総書記が6日、平壌郊外の江東郡で行われた病院の起工式に出席したと報じた。正恩氏は「都市と地方の格差が最も現れる領域が保健衛生、科学教育分野だ」と演説。今年は同郡を含む3地域、来年からは毎年20地域で病院を建設する方針を表明した。
地域格差の解消に取り組む姿勢をアピールし、民心の離反を防ぐ狙いとみられる。正恩氏は「地方の文化水準は首都に比べてあまりにも遅れている」と指摘。「一流の総合病院を首都に建て、その技術と経験を全国に波及させる。すべての市と郡に現代的な病院を建設し、誰もが現代医学の恩恵を受けられるようにしたい」と強調した。
[時事通信社]