【ロンドン時事】トランプ米大統領が国際刑事裁判所(ICC)当局者への制裁を可能にする大統領令に署名したことを受け、ICCは7日の声明で「独立かつ公正な司法活動を損なう」と非難した。その上で「職員をしっかりと支え、世界中で残虐行為の被害を受けた何百万もの罪のない人々に、引き続き正義と希望を提供することを誓う」と強調した。
欧州連合(EU)のコスタ大統領も7日、X(旧ツイッター)で「ICCの独立性を脅かし、国際刑事司法制度全体を揺るがすものだ」と批判。コスタ氏は6日にも、ICCの赤根智子所長と会談した写真と共に「ICCは、世界で最も残虐な犯罪の被害者に正義をもたらす上で重要な役割を果たしている」と投稿していた。
[時事通信社]