【ワシントン時事】「大統領はあの時、神様から選ばれたと確信されたに違いない」。7日(日本時間8日未明)に行われた日米首脳会談の少人数会合の冒頭。石破茂首相は、トランプ大統領が選挙戦中に銃撃された際の写真を見た印象をとうとうと語ってみせた。
両首脳とも濃紺スーツに青のネクタイ姿。石破氏は「(狙撃に)ひるむことなく立ち上がり、拳を天に突き上げた写真が非常に印象的だった。あの写真は歴史に残る一枚だ」と持ち上げた。
トランプ氏も「私の友人でもあった故安倍晋三元首相は石破氏をとても尊敬していた」と応じた。首相とライバル関係にあった安倍氏が評価していたという日本ではあまり耳にしないエピソードで石破氏を立てた形だ。
少人数会合は当初15分の予定で、冒頭だけ報道陣に公開されることになっていたが、米側記者団からトランプ氏に関税政策や実業家イーロン・マスク氏に関する質問が集中し、30分以上続いた。その間、石破氏は時折目をつむりながらトランプ氏の発言に耳を傾けていた。
[時事通信社]