【北京時事】中国の習近平政権は、石破茂政権とトランプ米政権の連携強化を警戒しているとみられる。習政権は対日関係の改善に乗り出しているが、日米が台湾問題で中国をけん制したことで態度を硬化させる可能性もある。
中国側は石破政権について、「岸田政権の米国一辺倒の政策を調整した」(中国政府系シンクタンク研究員)と評価。石破氏が早期訪中に意欲を示していることも「都合の良いときに訪問していただきたい」(李強首相)と歓迎している。トランプ政権との対立が激化する中で、日本との関係を安定させる思惑があるとみられる。
一方で、習政権は台湾問題を「核心的利益の中の核心」と位置付ける。習氏は、7日開幕の冬季アジア大会で訪中した新興国首脳との一連の会談で台湾統一への支持を取り付けており、一歩も譲らない構えだ。
[時事通信社]