【ワシントン時事】トランプ米大統領は9日、ロシアによるウクライナ侵攻の停戦に向けプーチン大統領と電話で会談したとする自身の発言について「私たちは戦争を終結させようとしている。進展もしている。(詳細は)話せない」と述べた。大統領専用機内で記者団に語った。
トランプ氏はこれに先立ち、ニューヨーク・ポスト紙が8日報じたインタビューで、プーチン氏と電話会談したと明らかにしていた。ただ、電話会談の時期や回数は言及しなかった。取材は7日に行われた。
トランプ氏はこの中で、プーチン氏は戦死者の増加を気にしていると述べ、「彼は人々が死ぬのを止めたいと思っている」と指摘。停戦実現に向け具体的な計画があると主張し、同席していたウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)に「(ロシアとの)協議を進めよう。彼らは会いたがっている」と話した。
ウォルツ氏は9日に放送されたNBCテレビの番組で、トランプ、プーチン両氏の電話会談に関し「確かに慎重な会話が行われている。今週、ルビオ国務長官、ヘグセス国防長官、バンス副大統領が欧州で(の国際会合で)戦争終結に向けて話し合う。(ロシア、ウクライナの)双方を交渉のテーブルに着かせる考えだ」と述べた。
[時事通信社]