三菱電機の労働組合が2025年春闘で、一時金として年6.5カ月分(前年は6.3カ月)を要求する方針であることが10日、分かった。好業績などを踏まえ、過去最高の要求を掲げる。富士電機の労組も前年から0.1カ月を上乗せし6.3カ月を求める考えだ。
ともに2月中旬開催の中央委員会で正式決定する。24年に過去最高水準の6.4カ月を求めた日立製作所の労組も、好業績などを背景に前年と同水準の要求を検討しているもようだ。
電機大手の労組は、賃金を底上げするベースアップ(ベア)の要求額を大手12労組でそろえる「統一闘争」を実施。25年春闘で、大手電機メーカー労組で構成する電機連合はベア1万7000円以上、一時金は年5カ月を中心に最低基準を4カ月と定めた。三菱電機労組などは一時金について月数を定めて要求する一方、富士通や東芝などの労組は「業績連動」として求める。
[時事通信社]