ロシアのモルグロフ駐中国大使は、中国の習近平国家主席が5月9日の対ドイツ戦勝記念日に合わせてモスクワを訪問すると明らかにした。プーチン大統領の招待を習氏が受け入れたという。10日のロシア国営テレビ番組で語った。
習氏は昨年10月に新興国グループ「BRICS」首脳会議のためロシア中部カザンを訪問。モスクワ行きは2023年3月以来、約2年ぶりとなる。トランプ米政権の発足を受け、対米共闘をアピールする場となりそうだ。中国はウクライナ侵攻を続けるロシアを経済面で支えている。
プーチン氏と習氏は1月21日にオンラインで会談し、今年が第2次大戦の「戦勝80年」に当たることも踏まえ、中ロの結束を強化することで一致。対独戦勝記念日と9月3日の抗日戦勝記念日に合わせた訪問を互いに提案していた。ペスコフ大統領報道官は10日、プーチン氏の訪中も含めて「準備中だ」と確認した。
[時事通信社]