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194キロ事故遺族「注視していく」=危険運転致死傷罪の要件見直し―大分

時事通信 2025年2月10日 16時14分

 危険運転致死傷罪の要件見直しが法制審議会(法相の諮問機関)に諮問された10日、時速194キロで走行していた車が起こした死亡事故で弟を失った長文恵さん(59)が大分市内で記者会見し、今後の議論を「注視していきたい」などと語った。

 長さんの弟、会社員小柳憲さん=当時(50)=は2021年2月9日夜に車を運転中、時速194キロで走行する対向車に衝突され死亡。事故を起こした当時19歳の男は同罪より法定刑の軽い過失運転致死罪で在宅起訴されたが、遺族の署名活動を経て危険運転致死罪が適用され、大分地裁で懲役8年の実刑判決を受けた。

 長さんは「194キロという速度ですらなかなか(危険運転で)起訴してもらえないという現状。これが一番の問題だった」と強調。「高速度なら危険運転致死傷罪が認められるというのが、当然のことになるよう、法改正について注視していきたい」などと話した。 

[時事通信社]

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