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尹氏抜てき、「つくづく後悔」=政権誕生に自責の念―韓国・文前大統領

時事通信 2025年2月10日 17時13分

 【ソウル時事】韓国の文在寅前大統領は10日付の韓国紙・ハンギョレとのインタビューで、自らの政権時に尹錫悦大統領を検事総長に抜てきしたことを「つくづく後悔している」と吐露した。尹氏は「反文在寅」を掲げ大統領に当選。文氏は「尹政権を誕生させたことについて私に一番大きな責任がある。国民に申し訳ない」と語った。

 インタビューは7日、慶尚南道梁山市にある文氏の自宅で行われた。文氏は「非常戒厳」に関し「憲法上の制度としては残っているが、数十年前に博物館の収蔵庫に入れられた遺物のようなものだ」と指摘。「信じられず、フェイクニュースかと思うほどだった」と振り返った。

 正当性を訴えている尹氏の態度は「醜く、恥ずかしい」と批判。「(尹政権は)水準の低い政治をしていた。こんな人たちに政権を渡したことへの自責の念が大きい」と述べた。

 検察改革を進めた文前政権で、尹氏は検事総長として文氏側近で法相に任命されたチョ国氏の不正を追及し、政権と対立。尹氏が当時の野党「国民の力」の大統領候補として名を上げることにつながった。 

[時事通信社]

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