【キャンベラ時事】オーストラリア政府は１０日、４月に開幕する大阪・関西万博への出展に先立ち、首都キャンベラで関係閣僚らによる結団式を開いた。ファレル貿易・観光相は「豪州のビジネスにとって、新しいパートナーとつながるまたとない機会になる」と述べ、再生可能エネルギーなどへの投資の呼び込みを目指す方針を強調した。
豪政府は今回、「太陽の大地へ」をテーマに掲げ、自然との調和や持続可能な社会に焦点を合わせている。パビリオンには文化や特産品、観光を紹介する展示のほか、日豪間の貿易・投資関係を深化させるための交流スペースも設ける。ファレル氏は日本との協力強化を期待する分野として「温室効果ガス排出の実質ゼロに向けた研究や技術革新」を挙げた。
結団式にはカンガルーをモチーフにした豪政府のマスコット「ルビー」と、万博公式キャラクター「ミャクミャク」がそろって登場し、友好ムードを盛り上げた。鈴木量博駐豪大使は「日豪関係をさらなる高みに引き上げたい」と語った。
［時事通信社］