【マニラ時事】フィリピン国家捜査局(NBI)は12日、法務省に対し、サラ・ドゥテルテ副大統領をマルコス大統領夫妻らに対する脅迫容疑などで訴追するよう勧告したと発表した。同省は今後、訴追に向けた予備捜査に着手するかどうかを決定する。
サラ氏はマルコス大統領と対立を深めており、昨年11月、記者会見で「ヒットマン(殺し屋)を雇った。私が殺されるようなことがあれば、マルコス夫妻らを殺害するよう指示している」と発言。NBIはこれが訴追の対象になると判断した。
発表を受け、サラ氏は「予測されたこと」と短いコメントを出した。一方、マルコス氏は11日、同国北部の北イロコス州で演説し、公金不正使用疑惑が取り沙汰されているサラ氏を念頭に「われわれは、人々が困っている時に公金をポケットに入れたりはしない」などと強調した。
[時事通信社]