夏の京都を彩る祇園祭。前祭の山鉾巡行で華やかな装いの山と鉾が都大路をめぐり、観客を魅了しました。
平安時代から現代まで連綿と受け継がれてきた祇園祭。
疫病退散の祈りを込めて始められた祭りは1ヵ月にわたり行われます。
お囃子の音色とともに都大路をゆっくりと進む山鉾。
23基の山や鉾は豪華絢爛な様子から「動く美術館」とも称されています。
(記者リポート)
「大きなかけ声とともに、鉾の向きが変えられます」
90度方向転換する「辻回し」が披露されると、沿道に集まった人から拍手が送られました。
八坂神社の宮司の批判を受け、酒や食事の提供を取りやめることとなった1席15万円以上のプレミアム観覧席では、皆さんゆったりとくつろぎながら思い思いに巡行を楽しんでいました。
滞りなく進んでいた巡行ですが思わぬトラブルも・・
巡行の9番目を進んでいた、鶏鉾の左側後輪の車輪が縦に割れ、巡行を取りやめました。
後続が追い抜く際には、山鉾同士がぶつからないようゆっくりと慎重に通り過ぎていました。
その後、鶏鉾は車輪に応急処置を施して、後ろ向きのまま町内まで曳き戻したということです。
警察によると午後0時半時点で、約14万人の人出があったということです。