ことし3月に石川県の金沢から福井県の敦賀まで延伸した北陸新幹線。最終的には大阪まで伸びる予定ですが、着工のメドすら立っていません。
そこで25日、沿線自治体の大阪府の吉村知事らが国交省を訪れ、大阪延伸の早期実現を目指すよう申し入れを行いました。
またルートをめぐっては、新たな問題が浮上しています。政府が小浜・京都ルートに決めたのは2016年のことです。このとき想定されていた建設費は約2兆1000億円でした。ところが建設資材の高騰などから、約2倍に膨らむ見通しであることがわかったのです。
こうした状況を受け一部から、建設費が抑えられる米原ルートへの変更を求める声が再び浮上する事態に。ルート問題について知事らは…。
(福井県・杉本達治知事)
「自民党内では、ルート問題は後戻りしないということで決着済みであるという話をいただいた」
「1日も早い着工・全線開業を目指していきたいと大変力強い言葉をいただいた」
(大阪府・吉村洋文知事)
「(建設費増加について)報道が先行しているが、国が持っているのであれば、早く明らかにしてほしいと要望した」