今年3月、滋賀県近江八幡市の市立病院で乳児に対し鎮静剤の代わりにイボ治療の薬品を誤って投与しけがをさせたとして、警察は7月に准看護師の女を書類送検していたことが分かりました。
業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのは、50代の准看護師の女です。
女は今年3月、勤務していた近江八幡市立総合医療センターの耳鼻咽喉科の外来で、生後6ヵ月に満たない乳児に対し強酸性の薬剤を投与し、乳児の口の中やあごに炎症ややけどを負わせた疑いが持たれています。
市立総合医療センターによりますと、乳児は聴力検査に訪れており、本来は「トリクロリールシロップ」を鎮静剤として投与すべきところ、誤ってイボの治療などに用いる「80%トリクロロ酢酸液」を投与したということです。
准看護師の女はすぐに医師に報告せず、異変に気づいた親が翌日、緊急外来を受診し誤投与が発覚。乳児は10日間入院しました。
警察の調べに対し女は容疑を認めているということです。
市立総合医療センターは「捜査を見守っている段階でコメントできない」としています。