大阪・関西万博に子どもを無料招待する大阪府の事業に関連し、会場までの移動手段として大阪メトロを活用する複数のプランが、ABCテレビの取材で明らかになりました。
中央線の森ノ宮駅から、来年1月に開業予定の新駅「夢洲駅」への「子ども専用」直行列車や、長田駅から夢洲駅の各駅に止まる「子ども優先」列車などが検討されています。
大阪府は府内の小中高校生らを、原則として学校単位で万博に無料招待する方針です。
万博協会はきょう6日、主に近畿圏の小中高校の教師らを対象に無料招待に関するオンライン説明会を開きました。
ただ、会場までのアクセスをめぐり「貸し切りバスの台数不足」や「電車移動に伴う安全性の確保」が課題として指摘されています。
(説明会に参加した教師)
「無料で招待されても、下見で行けてなかったらなかなか計画も立てられない」
「実際に子どもを連れて行って、どういう動きをするか、想像がまだつきにくいかなと」
こうした中大阪府市や大阪メトロが、子どもたちの移動手段として専用列車や優先列車の運行を検討していることが分かりました。
関係者によりますと、専用案・優先案とも中央線・森ノ宮駅の日中は利用客が使っていないホームから小学生が乗り込み、いったん長田駅まで行って折り返します。
この後、専用案は、再び森ノ宮駅だけに止まって中学生が乗車し、夢洲駅に向かう想定です。
それぞれの学校から森ノ宮駅までは、大阪メトロが送迎バスを運行する案などが検討されています。
一方、優先案は長田駅で折り返した後、夢洲駅まで各駅に止まり、子どもが優先的に乗車できるプランです。
いずれの案も貸し切りバスでの移動より安く済むとみられ、大阪府などはこれらの案をベースに検討を進めています。