大阪・ミナミの通称「グリ下」に出入りする家出中の少女を連れ去り、売春をさせたとして29歳の男ら4人が逮捕されました。
営利目的誘拐や児童福祉法違反(有害支配)などの疑いで逮捕されたのは大阪市浪速区に住む無職、宇都宮志彦容疑者(29)ら4人です。
宇都宮容疑者らは去年11月、当時16歳の女子高校生に「16歳でもいける仕事がある」「ここに住んでもいいから」などと甘い言葉をかけて誘拐し、大阪市中央区の路上で売春目的での客待ちをさせた疑いが持たれています。
宇都宮容疑者は警察の調べに「全く身に覚えがない」と容疑を否認しています。
警察によりますと去年11月の夜、大阪・ミナミの通称・グリ下付近で警察官が女子高校生に職務質問したところ、宇都宮容疑者らに売春させられていることが判明しました。
女子高校生は、宇都宮容疑者から「勝手にどこかへ行くな」「グリ下に行ったら全員叩きに行くぞ」などと脅されて支配下に置かれており、計約20回にわたって売春をさせられたということです。
稼いだ金の半分ほどを宇都宮容疑者に渡していたといいます。
警察は8月7日、宇都宮容疑者の自宅など15カ所を一斉に捜索し、売春させられていたとみられる別の女子高校生3人(15~16歳)を保護しました。
警察は、宇都宮容疑者らが組織的に複数の少女らに売春させていたとみて捜査を進めています