山陽道のトンネルで、火災が発生し6人が重軽傷を負った多重事故で、火災の原因となった大型トラックの運転手が書類送検されました。
去年9月、兵庫県赤穂市にある山陽道の尼子山トンネルで大型トラックから火が出て、炎や煙でトンネル内の見通しが悪くなったことで車9台が絡む事故が起き、6人が重軽傷を負いました。
警察は、トラック運転手の男性(49)をトラックを走行車線に止めた際、停止表示板を設置するなど、他の車のドライバーに危険を知らせる対応を怠った疑いで書類送検しました。
運転手は「停止表示板を使わなかったことを後悔している」「炎を見て冷静さを失った」などと容疑を認めているということです。
この事故では計23台の車が燃え、トンネルが激しく損傷したため、山陽道下りの一部区間が約3ヵ月にわたり通行止めとなりました。