奈良市の銀行で「こんなことをしたくないねんけどお金貸してほしい」と、職員の前にカッターナイフを置いて金を奪おうとしたとして建設業の経営者の男が逮捕されました。
強盗未遂で現行犯逮捕されたのは、奈良県十津川村に住む建設業社長の４４歳の男です。
警察によりますと男は２３日午前１１時４０分ごろ奈良市田中町にある南都銀行帯解支店で支店長と融資の相談をした際、机の上にカッターナイフを置き「こんなことしたくないねんけどお金貸してほしい。人は傷つけたくない」などと言い、金を要求しました。
支店長になだめられた男はカッターナイフを取られ、逮捕されたということです。
警察の調べに対し、男は「経営している会社の業績が傾いて、なんとか社員の給料や借金を工面したいと思った。銀行にカッターナイフを持っていけば金を用意してくれると思った」と話しています。