聴覚障害のある女の子の「逸失利益」を巡る訴訟が結審しました。
聴覚障害のあった井出安優香さん(当時11歳)は2018年、下校中に重機にはねられ死亡し、遺族は運転手(41)らに損害賠償を求めています。
裁判は、安優香さんが将来得られるはずだった収入「逸失利益」が争点で、1審の大阪地裁は安優香さんの障害が「労働力に影響がない程度ということはできない」と、全労働者の平均賃金の85%と判断し、遺族側が控訴していました。
3日の裁判で遺族の代理人は「聴覚障害を理由に労働能力が制限されるということは、合理性のない偏見にすぎない」などと述べ2審は結審しました。
(父・井出努さん)「娘の成長した姿を想像し、苦しい思いをずっと押し殺して過ごしています」
2審の判決は来年1月に言い渡されます。