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【独自】万博紙チケットは「除外日」多数 使える日は限定的に 協会案採用で府市は「連敗」

ABCニュース 2024年9月12日 15時16分

 来年開幕する大阪・関西万博で来月から販売される「紙チケット」の運用をめぐり、万博協会と大阪府・市の間で意見が対立していますが、チケットが使えない「除外日」を多く設定した協会案が採用される見通しであることが分かりました。

 万博のチケットは現在、専用のWEBサイトでのみ販売されていて、混雑緩和のため来場日時などを指定する仕組みになっています。

 一方、「購入方法が難しい」という指摘もあり売り上げが伸び悩んでいることから来月以降、コンビニエンスストアや旅行代理店などで一部、予約不要な「紙チケット」を販売することが決まっています。

 紙チケットの運用について、万博協会と大阪府・市は開場直後の混雑を見越して、11時以降にのみ入場可能とする点は一致しているものの、チケットが利用できない「除外日」については考え方が異なっています。

 大阪府・市は除外日を原則設けない方針ですが、協会は4~5月のうちゴールデンウイークを除いた日と、6月からお盆までの平日のみを利用可能とし、お盆以降は全日程を除外日とする考えを示しています。

 大阪府・市は「会期の半分以上で使えないのはおかしい」と主張し、これまで譲歩案も示しながら協議を進めてきましたが、関係者によりますと13日の万博協会の理事会で協会側の案が採用される見通しだということです。

 13日の理事会では、大阪府・市側が主に推進してきた会場に小型犬の同伴を可能とする案も見送られる方針です。

 府市関係者は「連敗だ」と話していて、協会と府・市の間で溝が生じています。

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