「餃子の王将」の社長を殺害したとして起訴された暴力団幹部の男の裁判について、京都地裁は裁判員裁判の対象から除外することを決めました。
２０１３年、「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん（当時７２歳）が殺害された事件では、福岡県を拠点とする特定危険指定暴力団工藤会系の幹部・田中幸雄被告（５７）が殺人と銃刀法違反の罪で起訴されています。
田中被告の裁判について、京都地裁は１０日、裁判員裁判の対象から除外し、裁判官のみで審理すると決めました。
裁判員法では、裁判員の生命、身体、財産に危害を加えられるなどするおそれがある場合、対象事件から除外するとしています。
現在は裁判の前に証拠や争点などを絞り込む公判前整理手続きが行われていて、関係者によりますと、田中被告側は無罪を主張する方針を示しているということです。
裁判は今年度中に始まる見通しです。