4月に神戸市のポートアイランドで、トレーラーから鉄製のラックが落下し、衝突した歩行者の男性が一時重体となった事故で、トレーラーを使用していた会社とその支店長が書類送検されました。
労働安全衛生法違反などの疑いで書類送検されたのは、神戸市中央区の中古車販売会社と30歳の男性支店長です。
会社と支店長は、法律で定められた「安全運転管理者」を選任しないまま「作業計画」を定めずに従業員に作業をさせた疑いが持たれています。
この事件では、コンテナの上に鉄製のラックが放置されたままのトレーラーが道に出ようとしてラックが落下し、歩行者の当時60歳の男性に衝突しました。
鉄製のラックは重さが約900キロあり、男性は一時意識不明の重体となっていました。
警察の調べに対し、支店長は「現場の作業員任せにしていて、事故にならなければ大丈夫という甘い考えで業務管理をしていた」と容疑を認めているということです。
これまでに、トレーラーの運転手とラックを下ろし忘れた従業員の2人が逮捕・起訴されていて、ともに有罪判決を受けています。