2日、台風から変わった温帯低気圧の影響で季節はずれの激しい雨が降り、各地で、11月の観測史上最多の降雨量となりました。
近畿地方では2日、台風21号を起源とした上空の気温が平年より10度ほど高い、暖かく湿った空気が流れ込み、また、前線をともなった低気圧が近畿地方を通過した影響で、各地で警報級の雨が降りました。
和歌山県湯浅町では1時間あたりの雨量が70.5ミリを記録し、11月に降った1時間あたりの最多雨量の記録を更新しました。
降り始めから、2日午後8時までの雨量は、兵庫県養父市大屋で157ミリ京都府南丹市園部で137.5ミリ大阪府能勢町で99ミリを記録しました。
また、この雨で、JR宝塚線や阪和線など一部の在来線が一時運転を取りやめました。東海道・山陽新幹線も一時運転を見合わせました。
現在も列車に遅れが出ていて3連休の初日、観光で移動する人などに大きな影響が出ています。
24時間あたりの雨量が11月の最多記録を更新した兵庫県三田市では、線路の高架下で乗用車が立ち往生し、車に乗っていた65歳の男性から「車が浸水していて逃げられない」と110番通報がありました。
警察が駆けつけ、水没している車の横で救助を待っていた男性と、同じ車に乗っていた87歳の母親を、救助したということです。
2人に怪我はありませんでした。