兵庫県たつの市で2006年、当時小学4年だった女児が襲われ、重傷を負った事件で7日、45歳の男が殺人未遂容疑で逮捕されました。事件発生からは18年以上が経っていました。
(記者リポート)「勝田容疑者を乗せた車がたつの署に入ります。フードを深くかぶって表情を確認することはできません」
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは勝田州彦容疑者(45)です。
2006年9月、当時小学4年の女児が学習塾を出て自転車で帰宅するところに突然襲いかかり、胸や腹を刺して全治2カ月の重傷を負わせた疑いがもたれています。現場近くの防犯カメラには、走り去る男の姿が映っていましたが、事件は未解決のままでした。
警察によりますと勝田容疑者は、女の子を刺した事は認めているものの、「殺すつもりはありませんでした」と、殺意については否認しているということです。
現場近くに住む人は「今年の夏ぐらいから(聞き込みの)頻度が高くなって、こういうこと(逮捕)が前提だったのかなと、今になって思う」と話していました。
勝田容疑者は、2004年に岡山県津山市で起きた、小学3年の女の子が刃物で刺され殺害された事件で、2018年に逮捕されました。
この事件について去年、無期懲役の判決が確定し、勝田容疑者は服役していました。
過去にも勝田容疑者は、2015年に姫路市の路上で女子中学生の腹などを刺した殺人未遂の罪で懲役10年の判決を受けています。
その事件の裁判で、容疑者は「これまで小学生を殴るなどの行為を、100件以上繰り返した」と話していました。
勝田容疑者は、これまでに傷害や殺人未遂など複数の事件を起こしていて、被害者はいずれも小学生や中学生の女子ばかりだったということです。
2007年10月には、加古川市の住宅街でも女児が襲われる殺人事件が起きていました。
小学2年の鵜瀬柚希さんは午後6時ごろ、遊んでいた公園から自転車で帰宅の途につきました。
いつものように自転車を停め、あとは玄関を開けるだけのわずかな間に何者かに刃物で襲われ亡くなりました。
捜査関係者によりますと、勝田容疑者はこの事件についても関与を認めていて、警察は慎重に裏付け捜査を進める方針です。